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2004.02.14

13日の金曜日/四=死の日

 13日の金曜日がらみで。

 東洋系の人間は4のつく日に死亡率が上がるという研究がある。

BMJ 2002;325:1442-1443 ( 21 December ) [ Scared to death? ]
[ 上へのResponses ]

 4(四)が「死」に音が通じるところから不吉な数字・不吉な日とされ、その恐怖感から死亡率が上がるのだろうとされる。(米国西海岸在住の日系人・中国系人を対象に調査)
 恐怖が人を殺す/恐怖で人が死ぬ、これコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ・シリーズ作品名にちなんで”「バスカビル家の犬」効果 Hound of the Baskervilles effect”と言うのだそうな。eeee

BMJ 2001;323:1443-1446 ( 22-29 December ) Beyond science?
[ The Hound of the Baskervilles effect ] : natural experiment on the influence of psychological stress on timing of death
 
[ クリスマス超常医学論文特集 ]@医学都市伝説

 それはいいとして、どの本に記してあったのか失念したのがすごい悔やしいのだけれど、去年後半に読んだ文化研究系編集書籍の中、某研究者が「つい最近もアジア人は4のつく日に死亡率が上がるという、偏見に満ちた研究がなされていた」との旨、記していた。
右画
 さても、これは偏見に満ちた研究だったのだろうか?
 アカデミックに暮らしハイソな人々に囲まれて暮らしているような人にとっては、ふだんの感覚からして「4のつく日を恐がるような迷信日本人など見たことも聞いたこともない、いない、いるはずがない&偏見だ」となるんだろうか?
 まじ4のつく日を恐がる人間、潮の満ち干が人間の生死に影響していると信じている人間、おふだをもらえば統合失調症が治ると信じている人間、そんな人々はこの研究者の周囲には皆無なのでありえないってわけかな?
 自分の実感だけでの判断であって、実際自分で日本国内のデータを取ってみたりしようとはしてないとか?どうなの?(あ〜、誰だこれ書いていたのは)abon

追記:2006/01/04 やっと掘り出しました。

左サムネイル山口勧「アジアの社会心理学へ」
 所収『社会心理学 アジアからのアプローチ』 山口勧編 東京大学出版会 2003/05
p.9-10
アメリカの社会学者による最近の研究では,日系と中国系のアメリカ人は毎月4日に心臓麻痺で死ぬ確率が高いという(Phillips et al.,2001). [〜中略〜] 彼らの主張では,日本語でも中国語でも「四」と「死」が同じ発音で「死」が連想されるために,日系および中国系の人々は不安をかきたてられ心理的なストレスになるという.そして,そのために心臓麻痺を起こしやすいという(!).このような主張を行うのは,日本文化および中国文化に無知なためとしか考えられないであろう. [〜中略〜] このような研究報告は,残念ながら,「非合理的なアジア人」という偏見を助長してしまうであろう. [〜中略〜] このような偏見を助長するような研究をやめさせるために……

 うち的には、まじ4のつく日を「死」として恐がる人間、潮の満ち干が人間の生死に影響していると信じている人間、おふだをもらえば統合失調症が治ると信じている人間、そういう人間が平気で周囲にゴロゴロしているもので、全然偏見には思えないんですが。

挿画

 で、かのお国のほうではバスカビル家の犬効果13日の金曜日がもっぱら有名なようで。

[ National Geographic ] Friday the 13th Phobia Rooted in Ancient History
[ X51.ORG : 13日の金曜日恐怖症 その歴史と対策 ]

 関連:→ 「人は悲しみで死ぬ動物である」


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