へぇ〜 暮らしの中の民俗学
![]() 「暮らしの中の民俗学 1 一日」 新谷尚紀編 吉川弘文館 2003/03 [ Amazon ] [bk1] |
著名どころの民俗学の先生方がいろいろなテーマで日本の民俗風習を語ってくださる良いご本。
けっこう「へぇ〜!」がいっぱい。
●モノを左に三度回すのは異界に入る儀式
へぇ〜!
…もしかして茶道も…!? 
●大阪商人の「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」はニュアンスや言い回しによってもうかり具合を10段階にわけて表現している
へぇ〜!
大阪生まれですがそりゃとんと知りませんでした。 
●五右衛門風呂は実際は蒸し風呂であり、残りのドロドロ垢水は肥料に使った
へぇ〜! 肥料のくだりは存じませんで。 
●近代までは大多数の日本庶民はワラとゴザの寝床にスッパダカで寝ていた
へぇ〜!
しかも、後世導入された「布団」は日本農家の寝室の湿気には適さず結核などの黴菌の温床になってしまったとのこと、へぇ〜へぇ〜へぇ〜! 
●18世紀の多くのフランス人は、産湯以外は一生体を洗わなかった
ひゃあ〜!! 
●「キノウノバン」(昨日の夜)という表現は昔「一昨日(おととい)の夜」のことを指していた
へぇ〜!
地方によって「晩が一日のはじまり」であったため。
夜中でも朝でもなく、晩飯が一日のはじまり。
「アシタ」は翌日のことではなく本来「朝」を指す言葉だった。 
章立ては
挨拶 飲食 装い 住まい 消費と節約 遊び 性 夜
いずれも興味深い論考や事例が紹介されています。
あなた、ホンの数十年前の日本人がどんな暮らしをしていたのか、知らずにはいませんか?
ホンの数十年さかのぼるだけでそこは異次元、チャンネルの違う日本。
民俗風習研究をひもとくと、リアルに新しい番組が楽しめますよ。
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