ぐんぐんよくなる頭の使い方
スパスパやあるあるなど、テレビでおなじみの脳先生・篠原氏からいただいた新著。
「ぐんぐんよくなる頭の使い方 脳を元気に動かす88のコツ」 篠原菊紀著 法研 2004/03
記憶力を良くするコツやヒントがたくさん挙げられています。
脳の働きをアップする訓練方法や脳の力を引き出す仕組み、しいては人づきあいのコツやストレスの減らし方、子どもの脳力の伸ばし方までもが登場します。
やさしく平易に記された88のコツを知れば、あなたの才能が効率よく発揮できますよ。
アマゾンでも売れ行き好調、店頭で見かけたらチェックしてみてね。
…と述べつつ、実はけっこう困っている。
篠原さんの著書は 「僕らはみんなキレている」 とか、面白い切り口で好きなんだけど、でもどうやら今回の著書は私には向いていない。
ごめんよぉぉぉ。m(__)m
出版社からの「本を紹介してくださるそうで感謝」との旨の手紙が同封されていたけど、そんなかしこまられても、私はただの無責任しろうとネットワーカーに過ぎないし…。(@_@)
脳について手軽に入門知識を見ながら自分の脳も賢くしてみたい人にはおすすめ。
専門家・研究者向けではない。
深い悩みを抱えている人にはおすすめしない。
●私は流行の脳力アップ本を追っていない
最近いろいろと 頭を良くする本とか 頭を良くするテストとかたくさん出版されているし、今は亡きTBSホムンクルスをはじめボケ予防番組、脳力アップ番組などもよく流れている。それらとの対比で良否を判断し述べるべきだと思うのだけれど、私的にはそのあたりは充分把握していないので不如意。
●編集が下手
これ言ったら出版社さんに申し訳ないんだろうな…。
挿し絵が多くてわかりやすい、と評している人もいるが…。
でも、もっともっと良い体裁、気のきいたデザインで出せると思うんですよ、この内容なら。
装丁も下手(帯にキミドリを合わせる神経、老人の顔をキャッチに使う神経がわからない)。
中のレイアウトも下手。(各人で好みもあろうので割り引いて考えてくれ)
「88のコツ」と銘打つなら、そこを前に出して、例えばナツメ社の図解雑学シリーズのように
左項目 右図解
と、逐一見開き図解付きで見せる。見開きでチャンクにし、画像や図式を逐一多用し、余白が生じれば印象的エピソードを付加し、通しで88までちゃんとナンバリングして、88読んだんだと読み手に数を印象づけ満足させる。
内容的には、各項目は初心者対象と言うこともあるだろう、かなり記述が浅い。それだけに、脳に刷り込むコツを実際に造本に生かす余裕を示して欲しかった。
●勇み足がある
「これ書かなきゃ良かったのに」と思う点がいくつかあった。
本人としては書いておきたかったんだろう、そこはなんとなくわかる、でも作品としては書かないほうが良かったと思うぞ。
特にこの2点
ひきこもりの解釈。
ブリーフセラピー。
心理学や心理療法を援用し視野の広がりを企図した、そこはすごくいいと思う、進めていいと思う。でも「ぐんぐんよくなる頭の使い方 脳を元気に動かす88のコツ」と題する初心者向けの一般書には書かないほうが良かったろう。
ひきこもりや慢性疲労をサーカディアンリズムだけの解釈に誘導するような記述はいただけない。中途半端&浅慮すぎて迷惑。
加えて。軽い気持ちで記していたんだろうけれど、ミラクルクエスチョンを出されたおかげで、私しゃいささかでかいダメージを受けた。せっかく落ちついていたのに。#※%&@◎…。
要は私の印象としては、この本は抱えている問題がたいしたものではない人間には楽しくてためになるとても良い本だろうということ。
深刻な問題を現に抱えている人間には勧めたくない。無邪気に傷をえぐってくれそうな箇所がある。問題解決のためにはこれより適した本がたくさんあるはず。
お送りくださったことには大変感謝しております。
なのにこのような感想しか書けない愚か者なのでした。
実はふだんはたいがい献本は断っている中、「テレビに映るときもっときっぱり笑顔を出すといいよ、いつもなんかちょっと困ったような顔で映っている印象があるし」という話をしたかったので、話のきっかけにいいかもと受けたんだけど…ごめん、こんな展開で。 深謝。
この項には続きがあります→ 「もっとよくなる頭の使い方」
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