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2004.04.26

オス不要で誕生して何が悪いのでしょう?

2004/04 cnn.co.jp オスなしでマウス誕生 卵子2つで
 
2004/04 【日本語記事】 発生 : 男性は要らない? 男性諸君、ご用心を。 Nature@日本
 
2004/04 asahi.com マウス妊娠にオス不要? 卵子2つでメス誕生 東京農大
 
2004/04 読売 卵子だけでのマウス誕生に成功
 
2004/04 毎日新聞 卵子だけでマウス誕生、ほ乳類で世界初 品種改良に応用も−−東京農大
 
2004/04 毎日新聞 解説:単為発生 ほ乳類の進化の謎、解明期待−−「ヒトへ応用」、危険視の声も
 
2004/04 共同通信 雄なしで子ども誕生 卵子だけからマウス

 ↑韓国との共同研究であることを日本側の報道では全く記していない。
 下記海外ソースの日本語記事では日韓共同研究であると明記されている。
 ふだん見てても、米日共同研究の場合、アメリカ側の報道は日本について触れていなかったりするし、記事の正確さってこんなもんかい?

2004/04 【日本語記事】 東京農業大チーム、卵子だけでマウス誕生に成功 ワイアードジャパン
2004/04 中央日報@韓国 韓日共同研究チーム、雄なしのマウス出産に成功
 
ゲノム・インプリンティング:父親のいないマウス
2004/04  Genomic imprinting: Mice without a father Nature 428, 809- 811
発生:成体にまで生育可能な単為生殖マウスの誕生
2004/04  Birth of parthenogenetic mice that can develop to adulthood Nature 428, 860 - 864 
Tomohiro Kono, Yayoi Obata, Quiong Wu, Katsutoshi Niwa, Yukiko Ono, Yuji Yamamoto, Eun Sung Park, Jeong-Sun Seo and Hidehiko Ogawa
2004/04  Mice created without fathers BBC News 
2004/04  Scientists create 'fatherless' mouse Ananova 
2004/04  Virgin birth' mammal rewrites rules of biology New Scientist 
2004/04  In a First, Mice Are Made Without Fathers Washington Post 

 ↓厖大な失敗を重ねた末の成功。生まれても4分の3はすぐ死んだと。
  まぁ、可能は可能だったけれど、まだそんなレベルということで。

 胚457個のうち、新生児並みに育ったのはメス2匹
 「かぐや」と名付けた個体、オスと繁殖可能(cnn.co.jp)
 
 598個の受精卵を得た後、母胎に戻して8匹を出産させた。 このうち6匹は出産後、15分以内に死亡した。 残り2匹のうち1匹は遺伝子の作動を詳しく調べるための実験過程で死亡し、結局かぐや1匹だけが残った。(中央日報)

BG箱

 オスは要らない、女だけで繁殖できるという旨の記事や報道はかねてより散見されている。

レズビアン、人工精子作成技術でお子さんを持てますよ
2002/01  Spare-part baby technique may help lesbians conceive Ananova 
2002/01  Lesbian couples 'could have own baby' BBC News 
 
精子のフリをする化学物質で卵子が胚に
 男ナシで受胎できるかも=母親のクローン
 未受精卵から幹細胞をとることもできるわけで
2001/10  US researchers discover artificial sperm Ananova 
2001/10  Reproduction without fertilization? EurekAlert! 
 
女性カップルや無精子症の男性に朗報
 男がいなくても子供は作れます
 精子以外の細胞を使って卵子を胚にできますよ 〜オーストラリア
2001/07  How to make babies without a man Telegraph 
2001/07  Eggs fertilised without sperm BBC News 

 それにしても、やけにツッコミ心をさそってくれたのは『Nature@日本』「男性諸君、ご用心を。」というセリフ。

 おい。  何を用心するんだ?
 
 何を用心すべきだと記事の書き手は想定しているんだ?

一部で「ユーモアがあっていい記事だ」という評判も出ていたようだが、
 ●現世代の男性は生殖に不要だといわれることは怖いのか?
 ●男は精子だけで子供を作りたいのにそれができないので let's やっかめ というのか?
 ●男と女は別の種族ではない。同じ人類である。
 ●現世代のオスは不要だとはいわれていない。
 ●将来世代のオスはあなたではない。
 ●あなたの将来世代はメスかもしれないわけで。
 ●生殖能力が人間の価値に直結しているのか?
 ●あなたの価値は繁殖能力だけなのか?
 ●女の陰謀が恐ろしいぞとかいう話であれば → 「男は死ななきゃ治らない場合」でも読め。

 こないだも → 「男は不要?女性支配の未来」 とか書いたけれどさあ。
  → 「素人による科学紹介の穴」 も関係あるな。
 よかれと思って、だか、読者サービスで、だか知らないが、なにやら科学記事にオヒレをくっつけた時点で、科学は偏った巷説に変化(へんげ)するし、書き手の偏見&知識の偏りをもあらわにしてしまう。

 「男性諸君、ご用心を。」というツカミはあのポジションの科学記事には適切ではない。

 「おかしくないじゃん、この記事にはふさわしいよ」と思うのであれば、
    ああ、

       どう説明すればいいんだろな。
    silent

 オス無し繁殖を「やっていい」「わるい」という話ではない。
 「男性諸君、ご用心を。」は、これは男性が不利益を被る事態であるとハナから受け取るように読者を誘導している。
 そうなのか?
 男性が不利益を被る事態なのか?
 違うだろ、問題点はそこじゃないだろ、と、これはツッコミうるわけで。

 え?
 「男に隠れて女が他の女との子供を作る→自分の子ではない他の女の子を養うはめになる」という不利益がありえるので用心したいだと?
 生殖医療が女に与えるリスクとハードルをご存じの上でそれを言っているのかな?
 軽く出しておしまいという男性とは違って、卵子採取は母体に多大な負担を強いるイベント。(何日も薬のんだりして準備が必要な上、腹に穴あけられる、マジ寿命をけずる行為なんだ)

 ●医療関係者を巻き込んでまでして女性どうしの子が欲しいという女はそも男と結婚するか?
 ●女性どうしの子をわざわざ男に養わせることのメリットがあるとすれば何?
   ┣━賃金格差?だったら格差を是正しない社会が
   ┃ 必然的にそうさせているのであって
   ┃ 女の陰謀よばわりするのはスジ違い。
   ┗━女二人の親だと世間体が悪いから?
     → あなたは同性愛を貶め差別しているからこそ、
     → そうおっしゃっているのではないですか?

 → 「幸せな同性愛家庭とそのお子さん」

●画

 女どうしで結婚できるとなると、男の結婚相手が減るからいやだ?
 世間的に同性愛に対する偏見が無くなったとした場合、男の同性愛行動のほうが多かろうし、男側の選択肢のほうが多くなると思うんですが。ijike

 男は、女に比べて、ただでさえものごとを→ 攻撃・威嚇・陰謀 と偏ってみなす傾向があるとされている。

 → 「男どもよ、おのれの偏見を補強するような科学記事にはご用心を。」 chitchit

〓クール〓

追記:2006/07
●NEWS必要なのは「父」なのか、それとも「良い家庭」なのか
 男なしで 女一人で レズビアンカップルで 生殖して良いか否か
2006/07 BBC News IVF 'need for father' rule may go
Ministers have given the clearest indication yet that fertility clinics will no longer be able to refuse treatment to single women and lesbians.


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