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2004.06.13

悪のスーパー感情コントロール

 ああ、なんでまたこんなタイトルの本になっているのか小一時間ほど関係者を問いつめたい。

cover
「アメリカで実証された悪のスーパー感情コントロール
 相手の心を思うままに操る心理」

 内藤誼人著 青春出版社 2004/02
[ Amazon ] [bk1]

 内容はたいへん好ましい。
 えげつないタイトルとはかけはなれて、肩の力を抜いて、ぐうんとなごめる柔らか〜い本。
 心をほぐしてくれる。 人を救ってくれる。
 だのに、こんなタイトルではどうにも推薦しづらいじゃん。

 相手の心を操る方法もいろいろ記してあるけれど、メインは相手ではなく「自分の感情を持て余すことがなくなれば人生がすごく楽になりますよ」という感情マネジメントのこつ開陳。

 そう、感情は人生上がるか下がるかのカナメでございます。
 頭が良かろうが出世しようが金持っていようが、感情のおさまりが悪ければすべておじゃん。感情がうまく行ってなければどんなにいい要素があってもその人は不幸。
 感情さえうまく作動していればどんなにひどい境遇にあろうがその人は幸福たりうる。

 自分を救いたいのであれば、「出世するには」本とか「頭を良くするには」本とか「金持ちになるには」本とか読む必要はない。
 救われたい人は幸せではない状況から逃れたいと思っている。
 幸せは感情とその心構えが左右する。
 幸せになりたければ感情の扱いを知ればいい。
 幸か不幸かはそれがすべて。
 人生の良し悪しは感情がすべて。
 自分の心がすべて。

 さて本の内容。上は当該書の内容にあらず
 しょっぱなツカミは「自分の感情記録をつけてみる」。
 自分の感情データを取れというのは妙に新鮮。
 おのれの感情を掴み観察する。おのれの心を客観的に見る方法、そして感覚訓練の勧め。

 次は、無理なく、やる気を出す術の伝授。 やる気をそがないコツ。
 目標がつらければ、そも不適切な目標ではないか省みる、目標修正に躊躇しない。
 仕事をつらく感じさせるのは仕事でも環境でもなく、あなたの心にほかならない。つらい作業なのではなく、作業に気が乗らないからこそつらいのであって。で、自分の気持ちを盛り上げるコツ。

 デキる人間は家族とのコミュニケーションがうまい。
 デキる人間は相談できる人間を持っている。
 コミュニケーションはマメなほうがいい。
 好奇心は出し惜しみしない。
 人間関係に不満があるのはあなたが今の人間関係をおろそかにしているから。
 イヤなエピソードを良いエピソードに刷り変えるコツ。
 天気を晴らせて気持ちを晴らせるコツ。

 そのほかいろいろなコツが即効性があるものを中心に開陳されている。
 こう豊富に項目を詰め込むと、下手な本だと読んでいてしんどいものになってしまうところを、豊富ながらもしんどさを感じさせないゆったりした本に仕上げているところが好感グー。
 キリキリ詰め込んでない。肩の力が抜ける。
 読んでいるだけで、すぐ助かるような気にしてくれる。

挿画

 数日おいて読み返すとややその感動もさめていたけれど、それだけ語りがうまい、読んでいてのせられるということかな。
 ホント、なんでまたこんなタイトルの本にしてくれているのか小一時間ほど問いつめたい。

 オススメ。

 → 『幸せになるコツ』


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 情報庫: 感情   心理


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コメント

圏外からのひとこと さんリンクどうも。すみません、こんなタイトルで。(元の書名が悪いんだぁぁ)

投稿: 雨崎良未 | 2004.06.15 08:24

感情について幸福感との関係がつかめていない読み手もいるようです。
うつ病や感情障害についても添えておいたほうがいいのではないでしょうか。

投稿: なけなけな | 2004.06.15 11:27

>なけなけなさん

その書き手のブログ読んでみましたけど、どうやら感情=激情とみなしていて、いわゆる「気分」は感情には含まれていないものだと思っているようです。
まぁ、読みに自信がないからトラックバックもしていないんだろうし、あれはあれでいいんではないでしょうか。

投稿: 雨崎良未 | 2004.06.16 08:47

圏外からのひとことのessaです。いつも参考にさせていただいてます。
この紹介文はわかりやすくてよかったです。自分のための感情コントロールについての本を、他者を操作する技術のように見せる(たぶんそういう意図だと思います)と売れるというのが、なんともやりきれないですね。

投稿: essa | 2004.06.21 15:31

essaさま
 どうもお世話様です。m(__)m
 当該記事のタイトルをまま「悪のスーパー感情コントロール」にしちゃっているのも「そういう意図」を含んでいたりしてます。「感情マネジメントで自分の心を救う本」みたいなタイトルとじゃ、クリック率それなりに違ってきそうだし。(^_^;)
 本のほうを「推薦しづらいタイトル」だと自分で言っておきながら「リンクしづらいタイトル」のブログ記事を書いてしまっている私でした。

 (ふと気がつくと途中のコメントの流れがそちらに言及しているみたいになっていて少し焦り。なけなけなさんが言っているのは別のブログのことですので。)

投稿: 雨崎良未 | 2004.06.21 19:12

悪のスーパー感情コントロールを読みました。

タイトルは、読者の目を引きそうだからと解釈。内容は、結構得るものがあったと感じています。

投稿: hitdj | 2005.04.27 06:35

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» 「悪のスーパー感情コントロール」 『感情を学ぶ』 [様々な学習情報サイト]
『感情を学ぶ』で一冊、紹介させて頂きます。 内藤誼人「悪のスーパー感情コントロール」とタイトルされています。 しかも、「アメリカで実証された」「相手の心を思うままに操る心理」と副題らしきサブタイトルが付いています。 本文を読んでもどこが『悪』でどこが『スーパー』なのか分かりませんでした。アメリカで実証されたは正しいと思われますが、「相手の心を思うままに…」という面では??です。結局、相手の心を思うままに…は、自分しだいということ。 感情をコントロールする様々な方法を知ることができ... [続きを読む]

受信: 2005.04.27 06:36

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