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2004.06.11

メディア・バイオレンスと犯罪

 人間は、暴力がからむ情報に接すると、暴力的な行動が誘発される。

 特異さで目立つ暴力犯罪が起きると、その特異さの要因はメディアに求められることが多いが、無理からぬこと。

●少年犯罪や児童による殺人は発生件数としては増えてはいない。

cover
「少年犯罪:統計からみたその実像」

 前田雅英
 東京大学出版会 2000年


 増えてもいないが、昔から児童による犯罪は一定数は発生するものなわけで。

●児童が凶悪犯罪に該当する行為を行うと、とかく耳目を集めがち。
 人間は → 逼塞した状況に追い込まれると、その状況を打開するために儀式を行う傾向がある。
  → これをやれば変わるのではないか。
 あれがああなれば救われるのではないか。
 解放されるのではないか。

 いろいろ試して思いがかなわなければ、もっと違う行為を、もっと極まった儀式ならばいけるのではないか打開できるのではないか、と儀式の選択肢が過激にエスカレートすることがある。

 自分のありようを救うために思い切った極まった儀式を選ぶ。
 どこから選ぶか。
 選択肢は、目前にある情報の中から選ばれる。

 メディアが状況の打開になりそうに見える形で「思い切った手段」を提供していれば、それが一定数存在する「せっぱつまった個人」に選ばれるのは自然な成り行き。

 流行の何かから手段が選ばれることが多いように見えるのは、自然な成り行き。
 古風な情報にしか接していないのであれば、その古風な情報の中から儀式を選び取っているであろう。
  ハラキリ、お百度、丑の刻なんて選ぶ子がいたらそうとうな通…

 増えてはいないが起きる場合は今どきっぽい内容を含むことになる。
 その今どきっぽさで過剰に驚かれるというパターンの、繰り返し。

挿画

●凶悪犯罪をおかす青少年は過去に動物虐待の経歴を持つことが少なくない。
 状況打開のための儀式として行った行為、サイン。最初はささやかな儀式。効かなければ次の試行、それでも察してもらえず救われない場合はさらなる強烈な儀式に進むことがある。

※ ペット虐待する子供、犯罪の可能性高い
  2004/05 ▲日本語記事  中央日報@韓国

●救われたい、自分を救うために行う儀式、サイン。
 それに気づくこと。
 前もって察してやること、より悲惨な儀式を選んでしまう前にエスカレートのレールから救い出してやること。
 誰かを殺すと言う行為を儀式に選んでしまうほどに追いつめられ、心が逼塞していた犯人。
 救われない行為を冒す前に、すでに救われない魂に追い込まれていた犯人。
 罪を犯す前にすでに傷だらけになっていた犯人。
 事前に救ってくれなかった人、その状況の原因を用意した人、罪は因果と必然を伴う。

●家族の規律や信仰習慣は攻撃的な子の暴力を減らす
2004/03  ★ Family discipline, religous attendance cut levels of later violence among aggressive children EurekAlert

 → 『信仰心は非行児童を変えうるか』

●●●小玉7●●●

以下、メディア上の暴力情報とその影響に関する記事

●“メディア・バイオレンス”という考え
2004/06 ▼日本語記事 かかりつけ医通信
 
●非行児童や収監された青少年はPTSD率が高い
2004/04  ★ Rates of trauma and of posttraumatic stress disorder higher among incarcerated youth EurekAlert
2004/04  ★ Trauma and post-traumatic stress highly prevalent among delinquents EurekAlert
 
●暴力的な歌詞は聴く人の攻撃性をあげる
 表現がユーモラスであっても敵対的な感情が増す傾向 検証は短期間効果のみ
2003/05  ★ Violent song lyrics increase aggression New Scientist
2003/05  ★ The sound and the fury: but words are worse Guardian
 
●児童の暴力的番組視聴と成長後の攻撃性の連関
2003/03  ★ Childhood exposure to media violence predicts young adult aggressive behavior EurekAlert
 
●テレビゲームは子どもの素行を悪くするか?
 素行の悪さが引き起こされる でも実犯罪率は減っている@アメリカ
2004/05  ★  Violent Games ScienCentral
 
●暴力をロマンチックに描くメディアが悪い
 暴力被害者の痛々しい傷と苦しみを見せつけると児童の暴力行動が抑制される
2004/05  ★ Graphic images of violence alter children's attitudes toward aggression EurekAlert
 
●暴力シーンの視聴は子どもの素行を悪くする
2004/03  ★ Report shows 'unequivocal evidence' that media violence has significant negative impact on children EurekAlert
 
●子どもとテレビゲーム 暴力シーンがあおる攻撃的行動
2003/11 【日本語記事】 読売 医療と介護


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情報庫: テレビ、ゲーム、メディアの影響   犯罪、暴力   小児期、児童、思春期




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» 犯罪抑制と犯罪助長 [ミステリ、漫画なんかの感想]
児童ポルノや暴力的なコミック, 過激なゲームソフト等の蔓延の問題が指摘される。政府においても内閣府を中心に時代を 担う青少年の健全育成に対する世論の喚起に努める。( まあ立場上仕方ないとはいえ無茶なことをやってくれます、こう言ったいわゆる過激な描写が犯罪の..... [続きを読む]

受信: 2005.12.21 00:32

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