愛を盲目にする脳の科学〜Telegraph
愛、それはマジに盲目
なぜ恋人や愛児の悪行を許してしまえるのか
愛は前頭葉の理性回路をオフにしてくれます
愛情の冷徹なる進化心理学 〜アンドレアス・バーテルス&セミール・ゼキ
なお、恋愛と子愛はほぼ同じ脳部位が反応する
違いは顔認識部位、視床下部、心の理論
2004/06 Telegraph Love really is blind...
え〜と、日本語で、親が子に感じる愛情を表す言葉って何があったっけ?
母性愛、父性愛も該当するんだろうけれど、親の愛として、父母関係なくまとめて表現できる言葉、…思いつかないぞ、無いのか?
で、親が子に感じる執着と、男女が恋愛対象に抱く執着の差を、脳機能から検証してみたよという話が、上の記事。
進化心理学的には、
表情識別
・自分の子の表情読みとりに長ける個体のほうが
結果的に繁殖期になるまで成長する子孫数が多くなった
・恋愛相手の表情に頓着しない個体のほうが
繁殖行為に至りやすかった
視床下部
・恋愛相手に欲情する個体のほうが繁殖行為に至りやすかった
・実子に欲情しない個体のほうが効率的に繁殖できた
心の理論、ToM
・自分の子の心を推察する能力に長ける個体のほうが
結果的に繁殖期になるまで成長する子孫数が多くなった
・恋愛相手の心の機序に頓着しない個体のほうが
繁殖行為に至りやすかった
というドライな話になるわけで。

子どもが安全に育つには、環境情報の先読みと日々の状況把握という「理性」が肝要になるけれど、恋愛に於いてはとかく「理性が無くなる人間のほうが繁殖してしまいやすい」という解釈。
世間には、往々にして「頭の悪い人間は淘汰されるはずだ」という不遜不敵な思いこみが流布していたりするけれど、実際には「繁殖にはさして高い理性は必要とはされない、かえってよけいなこともある」。
そも、繁殖や淘汰を「勝ち負け」と直結させるからややこしいことになるのであって。
なおかつ。我々は所詮その程度の動物なのであって。
下記に挙げてあるゼキ氏の既刊邦訳書もなかなかオススメ。
Andreas Bartels 氏のサイト
PDFファイル The neural correlates of maternal and romantic love ; by A Bartels and S Zeki ; NeuroImage Vol. 21(3), p. 1155-1166(2004)

ゼキの既刊邦訳:
「脳は美をいかに感じるか ピカソやモネが見た世界」
セミール・ゼキ著
日本経済新聞社 2002年(原書1999)

愛情の科学なら定番のこれ:
「愛はなぜ終わるのか:結婚・不倫・離婚の自然史」
ヘレン・E・フィッシャー著
草思社 1993(原書1992)
へぇボタン:へぇ〜
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