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2004.08.22

神話構造 民話類型

 高校のとき、民話の類型を分類網羅した学術書に遭遇して、その精緻な分類と、分岐バリエーションの多様さのあまりのすごさに思わずちまちま自分のノートに書き写してみたりしたっけ。なんという書名だったか、暗色の表紙で10巻くらいあった… 「物語」とはそも何なのか根本から考えさせられて、あれはまじ若気にショックだった。

cover
「人類最古の哲学」

 中沢新一著
 講談社選書メチエ
 講談社 2002

 行儀良くきれいにまとめている。あまりの瀟洒(しょうしゃ)さにちょっと机上論(きじょうろん)っぽすぎるのが物足りないけど。
 現場はもっと熱く躍動的で流動的。

 でも「構造」とか「伝承」とか、なんも聞いたことがないようなお方には入門によろしい仕上がりかもしれない。 …入門にするなら、もすこし構造主義についての講釈を足してあったほうがいいのかな、でもそれは別途「森のバロック」や 「はじめての構造主義」 あたりにまかせればいいのか。

 この本の構造講釈を気に入ったお方は
   中沢新一「森のバロック」
   大貫恵美子「日本文化と猿」
   佐々木高弘「記憶する〈場所〉 - 吉野川流域の「首切れ馬」伝説をめぐって」(所収:「記憶する民俗社会」)
も知見に加えていただければ。

 我々みなすべて、なんらかの枠組みに沿って(当不当に関わらず)この世の事象を色分けし意味づけして処理して生きている。その枠組みは、過去の生物進化上、抜き難く偏向して備わってしまった認知能力と、歴史含む環境影響に沿って成立している部分が多分にある。
 文化しかり性向しかり。

 おのれは何によって形作られているのか。
 おのれの個性も人生の意味づけもなにも、大半はおのれ以外の要素で成り立っているのではないのか。

 あなたは何のバリエーションを生きているのか。


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嗚呼、私何回かおんなしこと書いてますね。繰り言状態だ。
  → 「物語、刷り込み、伝承文化」
  → 「「昼むかし」:思春期と物語の刷り込み」

情報庫: 構造主義   文化・民話



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