男が欲しけりゃ女を大事に:男女産みわけ性淘汰

子ども、男が欲しい?女が欲しい?
ゲットしたキャラが気に入らなかったらリセットしますか?
男の子が欲しいのに女の子を妊娠してしまったら、堕胎しますか?
人工的男女産み分けのいまどき商売については 男女産み分け出生前診断 でひとしきり。
で、そういうバイオなサービスに支出しなくとも、けっこう昔から「肉をよく食べる妻は男の子を産みやすい、野菜好きな妻は女の子を産みやすい」というような話はあったりする。
栄養が足りているお母さんは男の子を孕みやすい
2003/05 BBC News Famine link to girl births
2003/05 New Scientist Strong mums more likely to bear sons
概して「良い条件に置かれた女性」は男子出生率が高め。
経済状況が新生児性別も左右 ストレスを受ければ男児出産率が減少
2003/10 ▼韓国語和訳 中央日報(Naver経由)
男の子が欲しいのに女の子ばかり産まれるご家庭、何か間違ったことをしていませんか?
暖かい土地では微妙に男の子が産まれやすい
2000/03 BBC NEWS More boys 'born in warmer countries'
逆境に置かれた女性は男子を妊娠しづらくなるんです。
お偉いさんは男の子の出生率が多め 庶民は女の子の出生率が多め
これは進化的に適応的なのです
2001/06 Lingua Franca Sons and Lovers A Neo-Darwinian theory of the leisure class.
良い環境、良い精神状態なら男子の率が高くなる。
悲観的な女性が産む子供は女の子 将来を楽観視している母さんは男の子をはらみがち
2004/08 BBC News Optimists more likely to have boys
2004/08 New Scientist Women who believe in long life bear sons
楽観的な 産婦が 男児 出産
2004/08 ▲韓国語和訳 中央日報(Naver経由)
女が不安を感じる条件にあると、男の子は産まれづらくなる。
独居より同居で男子を生む確率が微妙に高め
2004/10 ▲韓国語和訳 中央日報(Naver経由)
2004/10 New Scientist Boy babies less likely for single mothers
2004/10 BBC News Baby sex link to domestic status
parents who were married or living together before conception were
slightly more likely to have a boy than those who were not.
2004/10 Economist.com Girl power
↑もちろんパートナーと同居しているほうが、環境的にも将来的にも安定&安寧である率は高いであろうので、順当な結果ですな。

男子と女子、どっちのほうが手間がかかるか。
男は女よりもいろいろな面でコストがかかる。
男子は壊れやすいし、扱いづらいし、失敗(早死に)も起きやすい。
妊娠初期の男児死産の比率、女児の10倍に
2004/07 ▲日本語記事 asahi.com : サイエンス
初の妊娠、男児だと流産リスク高め 〜デンマーク
2003/07 Discovery Male First Birth Triggers Subsequent Miscarriages
2003/07 EurekAlert Women are more likely to suffer recurrent miscarriages if their first child is a boy
タバコだけでも男子の胎児は死んでしまう。
妊娠前の喫煙で男児出産率低下、女児の出生増える
男性の染色体弱い? デンマークと日本共同研究
2002/04 ▼日本語記事 読売
2002/04 BBC News Smokers produce more baby girls
2002/04 Guardian Smoking linked to lower incidence of boy babies
生まれるだけでも支障をきたしやすい男児。
男の赤ちゃんだと難産になりやすい
2003/01 BBC News Boy births 'more trouble'
2003/01 New Scientist Boys' births more complex than girls
2003/01 Discovery Boy Babies Make for Complicated Births
2003/01 BMJ 2003;326:137 Effect of fetal sex on labour and delivery: retrospective review
男の出荷時初期不良 男性の胎児は女性より障害や発達の偏りを受けやすい
2000/12 British Medical Journal 2000;321:1609-1612 The fragile male
2000/12 NEW YORK TIMES Boys Not As Tough As Society Thinks
男子は手間もコストもリスクも女子よりかかる。
男児妊娠すると女児妊娠より食事量が増加
2003/06 ▼日本語記事 中央日報@韓国
やたら食べたがる妊婦さん、おなかのお子さんは男の子?
2003/06 EurekAlert Pregnant women carrying boys need more energy
2003/06 New Scientist Sons make mums eat more in pregnancy
2003/06 BBC News Boy babies 'boost appetite'
2003/06 Telegraph Boys make expectant mothers feel hungry
男児は負担? 息子1人ごとに母の寿命8カ月縮む フィンランド調査
2002/05 BBC
News Boys 'shorten mums' lives'
2002/05 New Scientist Sons cut short their mothers' lives
飢饉のさなかなど、母体が逆境にある場合、産むことが失敗に終わりやすい男子よりは、どうせなら女子を妊娠したほうがマシっぽいわけで。

いや、それ以前に、こんなに男子に不利な点があるんじゃ、オスなんかはなから妊娠も産みもしないほうがいいんじゃないかと思うほど。
が、性淘汰的に行くと、資源潤沢な安定した環境にある場合は、男子を産んだほうが結果的に子孫数が多くなる可能性がある。
女の子をご希望であれば春にどうぞ 秋は男の子を受胎しやすい季節
2003/03 Ananova Autumn conception increases likelihood of having a boy
自然はどのように男の赤ちゃんの脆弱さを補償しようとするか
男の胎児は逆境に弱め ゆえにサバイバルが難しい季節には男を多めに受胎する
2003/03 EurekAlert Italian research reveals a new twist in the battle of the sexes
2003/03 Telegraph 'Autumn for boys, spring for girls'
余裕があるときは、壊れやすいオスも産んでみてよ、みたいな。
これらの出生性比の偏り現象、動物でも顕著な例が観察される。
いつ、何匹、どんな性比で仔を生むか自在なリス
2003/11 EurekAlert Natural selection in a nutshell
Super squirrel moms provide silver spoon beginnings
子孫の性比を調整できる哺乳類
2004/02 BBC News Mammals 'choose' sex of offspring
Leopards may never change their spots, but some mammals can adjust the sex of their offspring, according to a study by biologists.
2004/02 New Scientist Mammal mums can alter their offspring's sex
↑これらは動物が「今日はオスを妊娠しよう」とか考えて自在に性比を調節するんじゃなくて、環境条件に呼応した性比で妊娠してしまう体になってしまっているのであります。
いきおい、人間の体もその延長、そんな体になってしまっている。
逆境と楽園でどっちの性が産まれやすくなるのか、は、その動物種によって異なりうる。
育児に手間がかかる種や母体に負担が大きい種では、逆境で壊れやすいオスを妊娠するとムダ玉になって損、オスは妊娠しないほうがトク。
産みっぱなしで勝手に育ってよ、みたいな種では、逆境では「数打ちゃ当たる」と壊れやすいオスを多めにこしらえる方がトクだったりする。
人工授精と性淘汰の邂逅
男女産み分け、性比操作ウォルバキア、子の性比を調整する生物…
豊かな地ではメスを産み、厳しい土地ではオスを産む
こってりギラギラメシでメス、あっさり精進料理でオス?
2004/07 The Loom: Evolution meets IVF
人間においては、逆境で女子、楽園で男子を産みやすい個体が、結果的に繁殖してしまいやすかった、そんな経緯を我々の体はひきずってきてしまっている。

ストレスがあると男の子は産まれにくい。
男の子が欲しいあまりに押し付ける「男の子を産め」という暗黙のプレッシャーは、逆に母体には「女の子を産め」というサインとして作用していたりしうるわけで。
条件を良くするより、悪くするほうが世の中概して簡単なわけだから、男の子を産もう、と計画するより、女の子が欲しいね、と計画する場合のほうが簡単かもしれない。
単純計算で言えば女子の出生率を上げるには母体にストレスを与えて栄養状態を悪くすればいいんだから。
とはいえ、上はすべて「統計上」の話。%の話。
つまり天気予報みたいなもん。
80%雨が降る、と言われても、20%降らない可能性が残されている限り、雨が降らなくても予報ははずれていない。
条件を実行しても希望の性を妊娠できない可能性はつきまとう。
確実に男が欲しい、確実に女が欲しい、そういう欲望に応える商売として、男女産み分け出生前診断が成り立ってしまう。
そこには、性別に対する思いこみと幻想が、社会制度や慣習と渾然一体となったまま色濃く渦巻いている。
…「男子を産め」というプレッシャーが女子をはらむ率を高める。
「男子を産め」というプレッシャーが女子をはらませ、すなわち「女の子は要らないから」と男を妊娠するまで女子堕胎を繰り返すケースを増やしかねない。
これは、何だ?
【壊れやすい男子と殺されやすい女子】という図式にターボ?
追記:
2005/05 【日本語記事】UK Today (JAPAN JOURNALS LTD.) 生まれてくる子供の性別は、親の職業で決まる!?
ふつう、産児の男女比は女児100人に対して男児が約105人。
ところが。
男性が就きがちな職業(技術系、保険、建設、会計士…)の親には男児が産まれやすい(女児100人:男児140人)
女性に人気がある職業(保育、看護師、教師…)の親は女児の生まれる確率が高い(男児100人:女児135人)
2005/05 SundayTimes Want a son? Then get a manユs job女の子ばかり産まれるのは環境汚染が原因
2007/10 PhysOrg Excess female to male births in Canada linked to chronic dioxin exposure
カナダで発生した慢性のダイオキシン暴露
追記:裕福な家庭には息子が多め。ストレスの強い親からは娘が多めという現象は、
「トリヴァース&ウィラードの仮説」と呼ばれている。
トリヴァース&ウィラードの仮説 Trivers & Willard (TW) hypothesized
よい状態の親はより多くの息子を持つ、貧しい親からは多くの娘。
2007/08 The Royal Society Trivers-Willard at birth and one year: evidence from US natality data
米国の出生率データからの証拠
高学歴の若い既婚女性は息子が多め
未婚の若い女性では、幼い息子の死亡率が高め
追記:痩せてやつれるよりは、太ったほうが「母体が良い状態にある」サインになるわけかな。
最初の子を産んでから太った母さんは、男の子を産む率が高めになる
2007/09 EurekAlert Weight gain between first and second pregnancies associated with increased odds of male second child
男の二番目の子供の増大された確率と結びつけられる最初のと第二の妊娠の間の体重増加
追記:なんか報道されるたびに世間は新鮮に騒ぐんだね。
毎朝シリアルを食べれば、男の子を妊娠しやすくなる
2008/04 New Scientist Breakfast cereals boost chances of conceiving boys
2008/04 【日本語記事】時事通信 男の子を生むには栄養のある食事を=英国の研究
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/jiji-AFP017435.html
2008/04 news@nature.com An appetite for sex
Calorie intake before conception may mean the difference between boys and girls.
2008/04 BBC News High calorie diet linked to boys
高カロリー飲食物で男が生まれやすい
2008/04 ABC@オーストラリア Healthy breakfast? Your baby may be a boy
毎朝健康的な朝食? それなら赤ちゃんは男の子かもね
追記:
母体が何をよく食べていたかで、オスを産むかメスを産むか確率が変わってくる
2008/06 EurekAlert Diet prior to pregnancy determines sheep's gender
妊娠より前の飲食物は、羊の性別を確定する
受胎前1ヵ月に不飽和脂肪酸を強化した餌を食べていた雌羊は、オスをはらみやすい
へぇボタン:へぇ〜
と押してみるもよし
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/863/2004872
この記事へのトラックバック一覧です: 男が欲しけりゃ女を大事に:男女産みわけ性淘汰:
» 男女産み分けたいと思います? [月見て一杯]
男の子が欲しけりゃ母体を大事に、リラックスさせた状態にさせる。
女の子を産ませるには、母体を逆境に置きストレスをかけてやればいいんだとか。
男の子の方が... [続きを読む]
受信: 2004.11.23 00:12






コメント
男の子が欲しいなら、空気のきれいなところに引っ越しなさい
2005/10 BBC News Pollution 'cuts boy baby numbers'
投稿 amasaki | 2005.10.23 11:19