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2005.01.17

去年面白かったのはこんな本 04:人類学・構造主義・人間行動

その4●人類学・構造主義・人間行動●

<文化・人類学・人間行動>

リンゴ本
「森のバロック」 中沢新一 せりか書房
 →いにしえの人にとって「豆」とは何であったのか。 ツバメ、灰、ネズミ…それらはなぜ「魔力」を秘めていたのか。
山内昶著 「もののけ」 と合わせて読むと興趣倍増。ぐー

すごい余談ですが、通販で買った中国製食用ヒマワリの種、袋に妙な活字と下手な日本語で

  「昔昔、技芸がすぐれる焼き物職人がいました。
   偶然ある機会に訳がわからない神秘的な種子の製法を調製しました」

お〜い「わけがわからない神秘的な種子」ってソレナニ!

  「豊富な天然コしステロール 3才以下の子供にはあばないひ下さい」ひゃー 

おいしく食べてますけど、しかし笑える。へへ

 (その後、この手の中国製には、「有毒なカビがあたりまえに付着している」というウワサを耳にして蒼くなる。たしかに、カビの付着が見られた…)

表紙
『新書アフリカ史』宮本正興・松田素二編 講談社現代新書
 →人類の歴史はアフリカ史を知らずして語ることなかれ! といいたいほど世の中に出回っている歴史は一部の西洋や先進国中心に偏りすぎ。人類発祥の地には実に豊かなヒトの歴史が脈打っているのです。よいしょ

表紙
「愛の林檎と燻製の猿と禁じられた食べものたち」 スチュワート・アレン著 集英社
 →人間が史上やってきたいろんな食わず嫌いやゲテモノ食い、食のタブーや悲惨な史実がてんこもり。逝ってよし
精液を飲む成人式、ウサギを食べるとアナルファックに走るぞと戒めていた初期の聖書、粘土をごちそうとして味わっている人々(一袋300円だよ)、アフリカの人々がチンパンジーを食べだしたのは西洋人のせい、ハイチのブタを全滅させ民衆の生活を崩壊させたアメリカの大失敗、さまざまな話のネタが詰まってます。
トマトは邪悪に穢れた悪魔の果物!西洋人はそう信じてトマトをえらい恐がっていた。(だから 「アタック・オブ・ザ・キラートマト」 なんて映画が作られた?)一方で、ジャガイモは処女懐胎につながるから極めて聖なる食べ物。その時代の人に 「ポマト」を見せたらどんなリアクションをしてくれるんでしょうね。回転中

リンゴ本
「遊びの歴史民族学」 寒川恒夫著 明和出版
 →「スポーツ人類学」の話です。 人間の遊びをひもとけば、そこには古来の英知が詰まってる。昔ながらのお遊戯、その由来伝承を調べてみると、意外にぎょっとするエピソードが秘められているかもよ。おひょ

サイ本
「黒人アスリートはなぜ強いのか その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る」 ジョン・エンタイン著 創元社
 →黒人と一言でくくるのは実は失礼千万。 黒人として分類される人々の体躯体型の種類は白人や黄色人種よりずっと種類が多いんです。
ヒトDNAの多様性が最も大きいのはアフリカ大陸。ものすごいバリエーションをはらんだ大陸。当然身体能力に卓越した民族もいれば、それなりにからきしな民族もいらっしゃるわけですよ。苦笑い

表紙
「ブリンジ・ヌガグ 食うものをくれ」コリン・ターンブル 筑摩書房
 →被災地に援助がもたらされず、放置されると こんなに悲惨な世界が繰り広げられるんです。大泣き
「土壇場における人間の研究 ニューギニア闇の戦跡 佐藤清彦著; 芙蓉書房出版
 →日本人も極限状態に置かれたら 殺人や共食いをフツーに犯してしまうという…歴史を覚えておくべし。あなたの祖父やひいじいちゃんは国の命令からこのような生き地獄に置かれてしまっていたのかもしれない!地蔵

表紙
「儀式は何の役に立つか ゲーム理論のレッスン」 マイケル・S‐Y.チウェ著 新曜社
 →最近あなたは何か儀式をやりました?
大きなイベント、入社式、朝礼、はてはCM放送まで、ヒトは「情報を共有していることを確認する」ために儀式をとりおこなう。
そういえば、日本の科学者より西洋の科学者のほうが儀式好きだそうです。歓迎パーティしかり、正装しかり、ことさらに関係確認をはっきり行う必要があるらしい。朝の新聞


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