めぐりめぐってブッシュ・チンパンジー
言わずと一部で知れた ブッシュ-チンプのお写真。
私がこれを最初に見たのは2001年暮れの 第3回人間行動進化学研究会集会だった。
誰かがヒトの進化を説明する際にこれ持ち出して、会場バカウケ。
その後、ちょくちょく同じ画像はウェブ上で見かけていた。
世界的にこれウケるツボは同じなんでしょうね、そこらじゅうにコピーが蔓延したらしい。
でもって、それから3年あまりを経た今日、知人の某著名パンクロッカー@英国さんが「見て」とブッシュ-チンプの写真だけぽろっと送ってきた。
たまに反戦デモとかお出かけなさっているお方なので、この写真に遭遇してかなりツボだったんでしょう。
しかし、彼からこれが送られてくることになろうとは、ウェブの中狭いんだか広いんだか…。
検索したら
「ブッシュかチンパンジーか:www.bushorchimp.com」
という立派なサイトができていて、スクリーンセーバーのダウンロードサービスやTシャツ販売なんざも展開なさっている。

ブッシュさんがいかにうまくチンパンジー色をかもしだしているか、ということはさておいても、ひとつかねてより気になっているのは、
●合衆国や欧州にはネイティブのサルがいない
●ネイティブのサルとともに発展してきた中国や日本とはサル観がかなり違うらしい
という点。(※大貫恵美子「日本文化と猿」)
反進化論云々についても、サルと縁遠い暮らしと文化、がどこか影を落としているという気配はある?
このあたり考察した何か、どこかにありませんでしょうか。
かつての日本ではサルは神性を帯びて語られることが少なくなかった。狸やキツネのように化けたり憑いたりすることは少ない。
神界と人間界との位置関係が変化すると、中を取り持つ使わしめのサルの位置もすべり変わる。
大貫恵美子「日本文化と猿」 p.13-14
猿は動物の中で最も人間に近いとされ、その類似性ゆえに、日本史の初期には神々と人間界の仲介者として崇められた。しかしその後の歴史においては、猿は人間と動物の境界をおびやかす存在とされ、猿を笑いものにすることによって、人間と猿の間に距離を作り出すようにされてきた。
西欧ではサルが神の位置にあった歴史はなく、単にヒトの映し鏡・人間のカリカチュアとして、人間より「劣る」けだものとして表象されてきたのか。人間に近いからとサル愛護に走っても、それはあくまで「人間より下にいて近い」からなのかな。
ん〜、ジョナサン・マークス「98%チンパンジー」に少し”欧州にチンパンジーが紹介された当時”の話が出ていたかな。

2005/02/02追記:
西洋にチンパンジーやオランウータンが紹介された当時(17〜18世紀)から、どのようにサルやエイプが位置づけられ意味づけられてきたか、過去どんなトンデモ観念が横行していたか、詳しい本はこちらでした。
↓
![]() ロンダ・シービンガー著 「女性を弄ぶ博物学 - リンネはなぜ乳房にこだわったのか?」 工作舎 1996 (原書:1993/NATURE'S BODY) |
やっぱ全然サルには神性は認めてはいらっしゃらないようですね、あちらさんは。
へぇボタン:へぇ〜
と押してみるもよし
| 固定リンク







コメント
チンパンジーの話ではないですが、ブッシュ現・米大統領が、時折発する滑稽な言動(Bushism)について報告しているサイトを紹介しておきます。 フガフガラボ George W. Bushism 本日の追跡・更新情報 http://www.fugafuga.com/bushism/index.html ジョージのブログ http://georgebush.exblog.jp/
投稿: ガネーシャ | 2005.02.02 18:58
テリー・マクミラン著 「不思議の国のブッシュ - 合衆国大統領迷語録」っていう本もよく売れていましたね。
超大国の長がアレ。一種LDどころではない何か超えた”天然”的才能めいた。
シュワルツネッガー知事と肩組んで「お互い英語で苦労してるよな」と宣った一件もあったし。
日本では…森ソーリあたりいいボケ役かもしていたけれど、ブッシュさんほどの(いろいろな意味で)逸材ではなく…
投稿: 雨崎良未 | 2005.02.02 19:23