失敗実験のデータベースは?
こういう大仰な例より、もっと細かいところにたくさん無駄は生じてるんですが…
失敗を生かせ、科学技術分野:国内外の事故1000件をデータベース化
2005/03 ▲日本語記事 毎日新聞
2005/03 ▲日本語記事 ヤフージャパン(毎日新聞)
2005/03 ▲日本語記事 asahi.com
これらはもっぱら科学技術分野のお話で。
**を成し遂げようと計画して、計画に従って組織や物や人がこう動いてこう用意してその結果失敗しました、比較的素人にも「何があったか」わかりやすい事例を集めてある。
でもって、上のデータベースはいわゆる乾き物の科学。
科学技術分野についてであって、それ以外の科学研究での失敗事例は扱ってない。
乾き物以外、いわゆるなまものの科学:
生物学、心理学、医学、薬学、遺伝学…
実は、なまものの科学のほうでも、「失敗した実験、有意な結果が出なかった実験が発表されないので、他人がすでに答を出してることを知らずに同じ実験で骨折り損してしまう」無駄が世界じゅうで頻繁に発生していたりするのであった。
発表される研究結果 発表されない研究結果 その功罪
2002/07 New York Times Science Needs a Healthy Negative Outlook
無駄骨を折らないためにも否定的結果の論文の公表を
2002/08 Detroit Free Press Science makes much ado about nothing
「否定的結果ジャーナル」を発行いたします@生物医学
(Journal of Negative Results in Biomedicine)
「 帰無仮説専門誌」はいかが@心理学
(Journal of Articles in Support of the Null Hypothesis)
だって「効かなかった/うまくいかなかった」情報も業界には必要なんですよ
無駄骨を知らずに徒労するのは避けなけりゃ
すげ研究費の無駄でして。
発表されるのは成功例ばっかりで、失敗例はめったに表に出てこない。
それじゃあ、知らずに同じ失敗しまくりますわな。
上の「否定的結果を載せます誌」はその後どうなっているのか知らないんだけど。どうなったのかな。
あ、あった。
Journal of Negative Results in Biomedicine
Journal of Articles in Support of the Null Hypothesis
ほかの分野のもできてる。
Journal of Negative Results - Ecology and Evolutionary Biology
日本のなまもの科学では「失敗例情報の共有で無駄骨を防ごうよ」という動きはなされているのかな?

ついでに。
冒頭の「科学技術」失敗例には含まれない種類のこんな失敗も、過去にはございました。
<狂牛病>調査の羊の脳サンプルに牛の脳が混入 研究が無駄に
2001/10 ヤフージャパン(毎日新聞)
5年にわたる研究の努力が水の泡!
2001/10 BBC News Sheep BSE research 'flawed'
2001/10 BBC News BSE mix-up 'known far earlier'
2001/10 BBC News Why sheep brains are a puzzle
2001/10 BBC News BSE mix-up lab shifts blame
2001/10 BBC News Beckett denies BSE cover-up
う〜ん、これは悲しゅうございます。
それにしても。
おっそろしい勢いで血の気が引くんでしょうね、事態に気づいた担当者は。
あなおそろしや。くわばらくわばら…。
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