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2005.04.13

アワビの光と神のヘビ

→ 「むき身のアワビと神の遊行」 の続きとして。

縄文人の生活:「おしゃれな縄文人」
 小山修(国立民族学博物館名誉教授)
 所収=『縄文人の世界』

●アワビ貝の光沢はヘビに通じるものがあると古代世界ではみなされるんだそうだ。
 ヘビという存在が神と結びつきやすいことはかねがね。

→「神降ろしに高音の笛を用いていた古代」

 ヘビは神であり、精霊であり、虹であり、気の化身である。

小山修「おしゃれな縄文人」
『縄文人の世界』  p.172
アボリジニには虹蛇という、創世神の蛇がいると信じているんですが、その力を移すから元気になると言うんです。彼らは、真珠貝のような中に光沢のある貝は蛇の化身だと言うんですね。
 河合隼雄さんによると、蛇というのは深層心理のなかにひそんでいるもので、世界に共通してみられるものです。したがって日本も例外ではなく、とくに縄文時代にはそれがいっそう強かったのではないでしょうか。

 ヘビ神を祀(まつ)りながらもご神体はアワビ、という神社が日本には少なくないという。

 人間が惹きつけられる物語の原型:アーキタイプの要素として重要な位置を占めるヘビと、それにまつわる種々の意味関係。
 世界共通と言いきれるか否か、その真偽はともかく、多くの文化世界で「ヘビ」が特殊なポジションにおかれていることは事実。

 そういえば、心理テストごっこなどで「光る玉」を想像させてはそれが何かを判断するパターンがあったような。
 光背、光臨、玉、鏡、ひかりもの……

 人間は感情が高ぶると(脳神経がやや混線して)事物にオーラを見るという。
 光や色のまぼろし。

バーチャルリアリティー(VR)もオーラも「共感覚」の一種?
2005/03 ★ワイアードジャパン

挿画

 磁気で側頭葉を刺激しても光や玉、きらめきを感じるようになるという。
 側頭葉は宗教体験に強い関わりがあるという。
 臨死体験では神経活動の微弱化のせいで光の通路が見えるのだという。

V.S.ラマチャンドラン/S・ブレイクスリー著「脳のなかの幽霊」
p.227
[カナダの心理学者マイケル・パーシンガー博士は] 自分の側頭葉を刺激することにした。そして驚いたことに、生まれて初めて神を感じた。

挿画

 ヘビやアワビの光沢は、ヒトの「感情が高揚したときに見るビジュアル」に近しいものがあるのかもしれない。

 神事で遭遇するこうごうしさ。
 ヒトが高ぶったときに見るまぼろし。
 光。光沢。虹色。

 その光が現実に顕現している、それが、ヘビやアワビとされているのではないだろうか。

 古来から、いにしえからの、→ ヒューマンユニヴァーサル

 → 「むき身のアワビと神の遊行」
 → 「夜口笛を吹くとヘビが来る」


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●情報庫: 文化人類学 民俗学 日本の考古学 過去の文化



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