ダーウィン文化論・認識論を社会化する
意外に読み合わせに良さそうだったミーム本と科学認識論。
「認識論を社会化する」 伊勢田哲治 2004年7月 名古屋大学出版会 「ダーウィン文化論 科学としてのミーム」 ロバート・アンジェ編 佐倉統・巌谷薫・鈴木崇史・坪井りん訳 産業図書 2004/09 原書: Darwinizing Culture 2000年 |
「認識論を社会化する」:
日本では弱いもしくは知られていないと言われる科学認識論。
基礎的論考の紹介から順々に整然と詰めていく印象、わかりやすいし思考のタネがいっぱい。
p.328 あとがき
日本においては、フラーの著作の翻訳や断片的な紹介はあるものの、社会認識論の全体、特に本書でとりあげたような分析系社会認識論の取り組みについてはほとんど知られていない
「ダーウィン文化論」:
… 構造主義生物学を思い出してしまったよ。
世に何か確固たる「構造主義生物学」が存在しているわけではない。
池*氏が主張する「構造主義生物学」、柴*氏が説く「構造主義生物学」、**氏が考える「構造主義生物学」…、全然一枚岩じゃない、何か見えそうで見えないものに自分の設定を投影してそれぞれに何かを見ている、自分のと同じものを見えるようになれよなるはずだと述べ立てる…。
それと同じようなもの。
見えそうで見えない「ミーム」に、それぞれが「ミームが存在するならこう見えるはず」「いや見えないだろう」とてんでに声をあげているような。
「ダーウィン文化論」に登場する論者や研究者のうち何人かは、
「認識論を社会化する」にも名が挙がっている。
それぞれ同人物が異なる視点・文脈から論じられているので読み合わせてみるとより興味深い。
そも「ミーム」にたかる研究者とその状況を、認識論の視点で一歩離れて眺めなおしてみると、かなり面白げ(なんだかなぁ)だったりするのではないかと思われて。
スーザン・ブラックモアは、
「科学を捨て、神秘へと向かう理性」 ジョン・ホーガン著; 徳間書店 2004/11
で、めいっぱい彼女の人生の基調である「神秘体験大好き」を開陳しているのでどうぞ。
(これ読むとドンビキになるミームファンもいるかも)
「認識論を社会化する」:科学とは何か、考えたい方向の人はマストチェック
「ダーウィン文化論」:「ミーム」に興味をお持ちの人は押さえておくべし
へぇボタン:へぇ〜
と押してみるもよし
| 固定リンク








コメント