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2005.04.15

医薬品という商売+ウソ論文と広告

金に目がくらんでいる科学の実態
 製薬会社が作って学者が名を貸しただけの学術論文が横行している
2002/02 ▼日本語ML gm-agro
2002/02 BBC News 'Ghostwritten' research claims
2002/02 Guardian  Scandal of scientists who take money for papers ghostwritten by drug companies
2002/02 Guardian 'I said I'm sorry, I can't do this'
2002/02 Guardian 'It said the drug was the best thing since sliced bread. I don't think it is'
 
心臓病やうつ病などの治療ガイドライン、制定に関わる学者の9割までもが製薬会社とお近づき  しかもそれ隠してるし
2002/02 New York Times  Study Says Clinical Guides Often Hide Ties of Doctors

 というふうに3年前、ひとしきり騒ぎになったんだが。

 でも、今もあいかわらずだったりするらしい。whoa

医学雑誌にゴーストライターが書いている論文が載っているって!?
 研究者の名を借りて公表される内容とは
 製薬会社が自社製品の 販促計画の一環 として行っているらしい
2005/04 EurekAlert Researcher sheds light on ghostwriting in medical journals
2005/04 EurekAlert Medical journal editors condemn ghostwriting

追記:
2007/01 EurekAlert Ghost authorship of industry funded drug trials is common
企業から資金を助成された薬試験、幽霊名義貸し横行

 研究やら調査やら、科学するにはお金が必要。
 お金は「特定の何かを期待して出資してくれる」企業が出してくれることが多いのであって。

製薬会社が資金を出した研究、かたよりぎみ
2003/05 BMJ 2003;326:1167-1170  Pharmaceutical industry sponsorship and research outcome and quality: systematic review
 
金に左右される科学
 研究の一割は、出資企業の意向を配慮しながら結論を出している
2005/03 BBC News Sponsors 'manipulate' scientists

 こんなにお金をもらったのに、「あなたの薬は効きませんでした」という結論を出しては、やっぱ悪いなぁ申し訳ないなぁ、と思ってしまうのが人なんでしょうか。

認証された新薬、当初に定められた基準処方量が「多すぎる」ケースが2割にのぼる
2002/08 EurekAlert!  Initially recommended drug dosages often too high, study finds
2002/09 BBC News Drug doses 'set too high'
 
新薬の受容:偏った証拠に基づきそうな薬物治療
2003/05 BMJ 2003;326:1171-1173  Evidence b(i)ased medicine-selective reporting from studies sponsored by pharmaceutical industry: review of studies in new drug applications

 製薬会社の 販促計画 は、論文もそうだけど、医療現場や広告のほうに、より顕著に現れますね。

製薬会社のセールスマンと頻繁に会う医者、施療&処方がかたよりぎみ
2003/05 BMJ 2003;326:1178-1179  Characteristics of general practitioners who frequently see drug industry representatives: national cross sectional study

追記:
2007/05 【日本語記事】BioToday.com 製薬会社から多額の金銭を受け取っている医師ほど小児への抗精神病薬の処方回数が多い

 「あいつはいいやつだからなぁ、この薬をたくさん使ってやるか」という医者からのセールスマンへの思いやりが、患者さんのほうにめぐりめぐってくるというわけでしょうか。

医療と製薬企業の癒着を一掃するには
2003/05 BMJ 2003;326:1189-1192 Who pays for the pizza? Redefining the relationships between doctors and drug companies.

 病状いかんではなく、単にセールスマンが来ると、医者は薬をたくさん使う… そんなあからさまな結果が出てしまってもあれなんですが。

薬のセールスマンと研修医のおつながりを禁止すると薬剤使用の偏りが減ります
2001/10 Yahoo! News Drug Reps' Access to Doctors Affects Attitudes

 販促と言えば、何よりまずは広告ですよね。

お薬はCM回数が多いほどよく売れる
2001/11 Yahoo! News  Report: Most-Advertised Drugs Are Biggest Sellers

 聞いたこともない名前の薬より耳慣れた薬のほうが効きそうに思えるんでしょうか、それとも「広告される新製品は試してみたい」そんな心理が薬の購買のときにも働いてしまう?

治療薬の広告という誤解のタネ
2004/04 EurekAlert Think inside the 'box' to increase understanding of pharmaceutical ads

 ”薬のコマーシャル”は、消費者に実際の効果の率や、副作用などのマイナス面をきちんと伝えているか。
消費者の最適薬選択を損なってはいないか。

 といっても、人間は「最適な選択」より「社会的な選択」をしがちな動物。
 すべてが悪気によってもたらされているとも言いきれないしがらみの世界。

 完璧の幻を追ってもしょうがないという話も。

健康って何? 幸福って何?  健康・幸福追求はたちの悪い強迫観念を生み出す
2000/12  British Medical Journal 2000;321:1576 The obsessive pursuit of health and happiness
 
非健康恐怖症、健康至上主義(ヘルシズム)
  健康が世に満ちれば満ちるほど、みなはより健康依存症になる
2000/04 acsh.org  The Sky is Not Falling: The Culture of Baseless Health Fears
 
不健康=不幸だという勘違い
 不幸か幸福かは病気か健康かで決まるものではない
2005/02 EurekAlert Study finds happiness persists, despite illness

    → 『日本人の健康執着』

 ん〜、「医学系論文の名前貸し問題」と「健康観」の話は、いっしょにしないほうがよかったかな…?

〓ライン〓

追記:
金と効き目
2007/06 EurekAlert Drug company funding of drug trials greatly influences outcome
薬試験における製薬企業からの資金提供は、大いに結果に影響する

2008/04 news@nature.com Merck accused of disguising its role in research
Drug company used ghost-writers for papers published on Vioxx trials.
ニセ論文で告発されるメルク
 製薬企業は、Vioxx試験の論文にゴーストライターを使用した。



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